Cabrini / May 7, 2024 by abou el fida

修道服というアーマー（鎧）を纏い闘う人。

実話を基にした大河ドラマ。

その目力と闘争心はまるでワンダ・マキシモフ。

そのまっすぐな聡明さはまさにダイアナ・プリンス。

後光が凄い。

恋愛が想定外という時点でまず超越的存在です。そして病に侵され、死が目前に。残りの人生が足りないのはわかっているから、最後に悔いがないよう今を生きる。

困難に立ち向かう時はいつだって自分との闘い。結果ではなく姿勢の問題であることを身につまされます。

KNOX GOES AWAY / May 2, 2024 by abou el fida

読書（難しい内容の本）が好きな殺し屋。そしてヤコブ病です。本棚の風景がたくさん出てきます。

派手な演出はありません。潔さに男気を感じ、清々しくもまさに読書のような映画。マイケル・キートン自身の監督。…おっと、アル・パチーノ84歳も。

ジム、別荘、シガーロッカーと、隠し財産処分に廻ります。これはシガー専用のロッカー。ボックスのステッカーでキューバ産だとわかります。

読む内容や気分によって椅子も変えるのでしょうね。

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読書で費やした1日を、良い日という人があるだろうか。だが、読者をして過ごした人生は、良い人生である。十年間、あるいは二十年間にもわたって、1日が次の日に酷似しているのは、とても良い日には思えない。しかし、パスツールの人生、またはトーマスマンの人生を良い人生と呼ばない人がいるだろうか。

誰もいない遠浅の海で。心に傷があるとても強い雇われ用心棒と、心に傷があるとても強い男に弱い地元の女医さんがパラソルの下で瓶ビール（缶ビールではなく）。

まさにカート・ヴォネガットの言う「これが幸せでなきゃ、何を幸せというんだ」を思い出しました。

バーではコーヒー。ああ、良い笑顔。

錚々たる主役級女性陣を脇役で固めてくれました。みんな凛として美しくかっこいい。砂漠の民となってストイックに生きてみたいです。

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