IMDb 6.9・IN MOVIES 7.2・2016年10月7日(金)日本公開
ボーン・シリーズ3部作は完結していたはず!?
1作目「ボーン・アイデンティティ」(2002年)の冒頭で、ジェイソン・ボーンが気絶状態で海から引き上げられるところからはじまり、3作目「ボーン・アルティメイタム」(2007年)でジェイソン・ボーンが海に落ち、今度は自分の力で泳ぎ去るラストシーンにて、ボーン・シリーズ3部作は完結しました。
、、、が、それから9年後。4作目「ジェイソン・ボーン」(2016年)がリリース。ファンには嬉しいかぎりです。しかしながら4作目は今までとはちょっと性格が異なります。はたしてどんな意味があり、どんな位置づけの作品なのでしょうか。
*本ブログでは「ボーン・レガシー」は考慮していません。
前3部作の復習:
我々がボーン・シリーズに感情移入してしまう理由
記憶喪失になる前のジェイソン・ボーンはCIAのエリート暗殺者でした。特殊な仕事ではありますが、所詮は雇われの身です。仕事内容は上司に命令された事を従順に実行する事。何か不都合でもあれば、すげ替え可能な末端の現場担当です。
そんな彼がCIA上層部(雇い主)と闘い、そして忘れた記憶を取り戻し、自分の本当の姿を探すべく闘います。
記憶喪失の状態で1人で投げ出されたボーンは、環境的、精神的、象徴的、全てにおいて究極の孤独状態です。しかも、少しずつ蘇る記憶は、かつて自分は殺人者だったという信じ難いほどに辛い内容。頑張っても、頑張ってもストレスが増すだけ、、、それでも闘う。
彼の姿は、いわば、日常で我々が遭遇している様々なストレスとの闘いと同類です。
なかなか、ジェイソン・ボーンのようにストイックになれものではありませんが、我々はこの彼のパワーに共感するのです。同じスパイ・アクションでも007やミッション・インポッシブルなどは、ヒーローが戦う相手として、現実離れした悪者の存在が必要なのとは決定的な違いです。「ミッション」ではなく「自分探し」。これこそ我々がジェイソン・ボーンに感情移入してしまう理由です。
ジェイソン・ボーンの本当の敵はジェイソンボーン自身
ボーンを消すためにCIAから派遣される暗殺者たちは、記憶喪失になる前のジェイソン・ボーン自身の姿でもあります。彼等にはセリフがほとんどなく、意図的に個性が消されています。暗殺者とジェイソン・ボーンの戦いは、ジェイソン・ボーンの自分自身との闘いのメタファーなのです。
過去のボーン・シリーズをボーンシリーズたらしめていた特徴
これまでのボーン・シリーズには共通する以下のような特徴がありました。
美女が出演しない。
筋肉を誇示しない
カーチェイスで使うのはボロ車
旬の俳優さんやあまりにも有名な俳優さんは使わない。
クールで、硬派で、個性的なボーン・シリーズをボーン・シリーズたらしめていた特徴であり、これらのポリシーが、ありきたりのハリウッド・アクション映画と一線を画していた大きな要因のひとつでもあります。
シリーズ4作目『ジェイソン・ボーン』のレビューとネタばれ
ボーン・シリーズたらしめていた特徴を裏切る4作目
なんと、映画「ジェイソン・ボーン」では3作目までの特徴をことごとく裏切る内容です。上記「過去のボーンシリーズをボーンシリーズたらしめていた特徴」と比べながらひとつずつ見てみましよう。
美女が出演する。
過去3作品で記憶に残る女性といえば、1作目でボーンと一緒に逃げて、2作目で殺されるマリー・クルーツ(フランカ・ポテンテ)、CIAでボーンたち暗殺者の世話役だったニッキー・パーソンズ(ジュリア・スタイルズ)、CIAでボーンの理解者となったパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)くらいでした。スパイ・アクション映画としては地味な印象です。しかし4作目「ジェイソン・ボーン」では、まさに今が旬のアリシア・ヴィキャンデルが登場し、作品の色や明るさが大幅に変わりました。
筋肉を誇示する。
知的な面とのバランスもあるし、今までは最強の闘士である証に筋肉を誇示する必要はありませんでした。1作目「ボーン・アイデンティティ」では図太い腕が何度か映されていましたが、それでも腕だけ。「ボーン・スプレマシー」と「ボーン・アルティメイタム」での筋肉誇示はほぼ皆無です。
しかし「ジェイソン・ボーン」では冒頭から上半身裸です。
もっとも、9年のブランクの後、ジェイソン・ボーンが相変わらず孤独で、ストイックで、悩み続けており、更に鍛え上げられた最強の闘士であり続けている事が一発で理解できる大変効果的なオープニングでもあります。
国境付近の無法地帯での賭け拳闘は、(ランボー3の冒頭にもそっくりなのですが、)チャールズ・ブロンソンの傑作「ストリート・ファイター」(1975年)を彷彿させます。役者マット・デイモン(45歳)のやる気満々度にもかなり圧倒され、じつは本編とはあまり関係のないこの冒頭が4作目で最も印象的なシーンといえます。俳優として、とてもとても魅力的に成長しました。
カーチェイスで使うのはマッスルカー。
たっぷり時間をかけた迫真のカーチェイスは「ジェイソン・ボーン」でも健在です。今までジェイソン・ボーンが操ってきた車は「ボーン・アイデンティティ」でボロのミニクーパ、「ボーン・スプレマシー」ではロシアの黄色いボロのタクシー、「ボーン・アルティメイタム」ではニューヨークの普通のパトカーでした。(特に前2者はミッション・ギアでガシガシ乗りこなしていたのがとても面白い)が、今回はピカピカのアメ車です。
「ダッジ・チャレンジャー」(アメリカ、クライスラー社の6000ccを超えるマッスルカー。最新の2015年HELLCATモデルではなく、2012年〜2014年モデルと思われます)で、最近では「ナイトクローラー」(2015年)でも使われていました。このダッジ・チャレンジャーを大々的に使った「バニシング・ポイント」(1971年)へのオマージュでしょうか。SWATの装甲車にはこのくらいのパワーの車が必要なのはわかるのですが、しかし、ジェイソン・ボーンにはもっと別なタイプの車、おそらくヨーロッパの旧車などの方が似合うような気がします。
旬の俳優、有名すぎる俳優が結構出演している。
シリーズものの映画に旬の俳優や有名な俳優が出演すると「今回のゲスト」的なノリになりがちです。ボーン・シリーズ3作目までは、基本的に地味なキャスティングで、他の映画のイメージを引きずった俳優さんが出演する事はありませんでした。しかし、今回はなかなかに蒼々たるメンバーです。
アリシア・ヴィキャンデル(ヘザー・リー):
『エクス・マキナ』『コードネーム U.N.C.L.E.』『リリーのすべて』『二ツ星の料理人』更にはルイ・ヴィトンのミューズ(イメージ・モデル)まで全て2015年にこなした、まさに今、旬の人です。2018年にはトゥームレイダーで主役のララ・クロフト役というニュースまで出ています。
今作では「やり手の高級スーツ」を着ないのが好印象でした。特にヴェガス入りの時のウールのセーター姿は満点です。朴訥(ぼくとつ)な雰囲気の演技は『エクス・マキナ』に近いものですが、マット・デイモンとの相性はかなり良い様です。
トミー・リー・ジョーンズ(ロバート・デューイ):
爬虫類のような皺(しわ)が印象的で、今作では悪役振りを上手く演じていました。しかし悲しいかな「メン・イン・ブラック」の印象が強すぎます。日本では缶コーヒーの印象の方が強いかもしれませんね。
この人の傑作は「ノーカントリー」と「ハンテッド / The Hunted」(2003年)でしょう。そういえば「ハンテッド / The Hunted」の監督はウィリアム・フリードキンです。ウィリアム・フリードキンといえばポール・グリーングラス監督が影響を受けている「フレンチ・コネクション」(ボーン・シリーズのカーチェイスはこの映画から多大な影響があります)の監督でもあります。監督が一緒に仕事をしてみたかった俳優さんだったのかもしれませんね。
ヴァンサン・カッセル(アセット):
「ブラックスワン」が代表作かもしれませんが、「オーシャンズ12」のナイト・フォックス役はかなり今作とかぶるイメージです。(オーシャンズ・シリーズにはマット・デイモンも出ています。しかもオーシャンズ13の舞台は「ジェイソン・ボーン」の最後の舞台と同じラスベガスです。この辺はあまりにも奇遇なので何か関連があるかもしれません)きちんと自分のイメージがある上手い俳優さんです。
ハリウッド映画の要素を注入
上記のとおり、4作目「ジエイソン・ボーン」では、ボーン・シリーズたらしめていた今までの特徴をガラッと変更しています。その共通点は「ハリウッド映画の要素」です。制作側の意図は不明ですが、鑑賞者によってはハリウッド色で薄められてしまったた印象になるかもしれません。
しかもラストの舞台はラスベガス。過去のシリーズではどちらかというと祖国を離れたヨーロッパでの孤独感、冷たいイメージの都会が舞台になる事が多かったのですが、今回はかなり雰囲気が派手になりました。
ジェイソン・ボーン自身のお約束
一方、引続きジェイソン・ボーン自身の細かいお約束は今回も変更なしなのでホッとします。
ジェイソン・ボーンは恋愛しない。
ジェイソン・ボーンは電車で移動する。
ジェイソン・ボーンは空港や地下鉄のロッカーを利用する。
ジェイソン・ボーンは飛行機に乗らない。
ジェイソン・ボーンは左肩にバッグを担ぎ、バッグのストラップに左手を添えて早歩きをする。
ジェイソン・ボーンはビルの屋上からライフルの照準スコープで敵を観察する。
ジェイソン・ボーンはその辺に有るものを武器としてアドリブ活用する(ボールペンとか扇風機とかトースターとか雑誌など。今作では椅子の脚、ヴェガスのスロットマシンのレバー)。
鏡を見るシーン:自分自身への問いかけ
物語の中心となる男達、ボーン、アセツト、デューイが、それぞれ鏡に映った自分の顔をみるシーンがあります。自分自身への問いかけ、確認作業で、それぞれに違いを持たせた興味深いメタファーです。
ジェイソン・ボーン:賭け拳闘に出る朝、顔を洗った後に鏡に映る自分を見ます。そこに映る者は、過去を悔い、疲れきって孤独です。しかし、自分自身を凝視できる潔白な者の象徴です。(鏡に映った自分の顔を見る=俺は一体誰なんだという同じ動作は、「ボーン・アイデンティティ」と「ボーン・スプレマシー」にもあります。)
アセット:ニッキーを暗殺した後、ホテルの部屋で顔を洗った後に鏡に映る自分を見ます。が、目を伏せて立ち去ります。自分の行動の意味を一瞬疑ったのでしょうか。前述のとおり、過去3部作のジェイソン・ボーンへの刺客は、ジェイソン・ボーン自身の分身ともいえましたが、今作では独立した敵としての要素がかなり色濃くなっています。
デューイ:ラスヴェガスのホテルでアセットに電話で暗殺指示を出した後、一瞬鏡に移る自分の顔を見ますが、即、顔を背けてしまいます。悪行を行う者は自分の顔に悪魔が宿っている事を知っています。そして、それを凝視する勇気はありません。
ストーリーについて
1作目「ボーン・アイデンティティ」がアメリカ同時多発テロ事件の狭間に製作されたというDNAを引き継ぎ、「ジェイソン・ボーン」でも今時の時事問題を豊富に取り入れたストーリーになっています。
データ・ベースへのハッキング、ハッカーへのマルウェア追尾、ギリシャの暴動、エドワード・スノーデンに象徴される公的機関の個人情報の収集問題、FBIとアップル社のセキュリティ・バッグドアの問題など、かなり多方面に広がっています。スノーデンについては映画の中で実名で話題にしているほどです。(日本語字幕で訳されるかは不明)ただし、問題提議や回答は示唆されず、あくまで背景の要素として取り入れられているにすぎません。ストーリーについては、味が散漫なちらし寿司のようで残念です。ジェイソン・ボーンには、職人の江戸前寿司のようなシンプルな直球が似合います。
カメラ・ワークについて
ハンド・カメラ(ハンド・ヘルド・ショット)で撮った揺れる画面。自分もその場に居る様なライブ感あるカメラ・ワークはボーン・シリーズの特徴で、元々ドキュメンタリー監督のポール・グリーングラスの得意とするところ、というか、それ専門です。揺れる画面はボーン・シリーズ以降で様々な映画で模倣されていますが、逆に新作「ジェイソン・ボーン」では前作よりも揺れ具合が少々落ち着いている様です。(しかし、それでも揺れます。)
加えて、スピード感を出すためのカット数が通常の映画の3倍以上であり、しかもひとつのアクション・シーンが今回もとても長いので、さぞかし緻密で地道で膨大な切り貼りの編集作業だったことでしょう。
アクション・デザイナーの巨匠ダン・ブラッドリーと監督ポール・グリーングラスのペアによる、表現すべきことに手を抜かない姿勢は今作でも健在でした。映画作品としては別としても、職人の作品としては充分評価できます。
音楽について
3部作に引き続き今回もジョン・パウエルが担当。「ボーン・アルティメイタム」ではアフリカン・テイスト、トライバル・テイストも取り入れてかなりパーカッシヴでしたが、今回はサントラの正攻法です。
アクション映画によっては、印象的なテーマ曲が一人歩きして、まるで選手のリング入場テーマのようになってしまう場合も多いのですが、ボーン・シリーズでは、まずは映像と音楽のコンビネーションに重きを置いて、その結果独立したテーマにもなり得ている事が素晴らしいです(よく考えればあたりまえなのですけれど)。
サウンド面でもボーン・シリーズは他の映画に多大な影響を与えていて、ジョン・パウエルが3部作で完成させた、心臓の鼓動が高鳴るがごときリズムで畳み掛ける手法は多くの映画で模倣されています。
特筆すべきは、人間同士の格闘シーンで、音楽を全くなくしてしまう事。殴り合う音と、両者の呻き声だけにしてしまう思い切った手法(「ボーン・スプレマシー」以降)も健在です。緊迫した肉弾戦、その空気感、臨場感を伝えるには、その場で実際に聞こえるであろう音だけの方が効果的という判断です。格闘シーンにて、まさに手に汗握ってしまうその訳は、音楽がないからなのです。リアルな格闘シーンを追求するボーン・シリーズならではですね。
マットデイモンについて
マット・デイモン(1970年生まれ)は今作で違う印象を見せてくれました。筋肉も凄いですが、新たに作った顔、「へ」の字口の猛者ぶりにもなかなか圧倒されます。当初は優等生風の役柄が多かったのが嘘のようです。
アイデンティティ(2002)31歳
スプレマシー(2004)33歳
アルティメイタム(2007)36歳
ジェイソンボーン (2016)45歳
過去3部作へのオマージュ
もう一つ特筆すべきことがあります。4作目「ジェイソン・ボーン」では過去3部作の印象的なシーンたちを、ちょっとだけ表現を変えながら再現しています。はたしてスタッフの遊び心でしょうか。どうも9年前を懐かしむ同窓会のようにも思えてなりません。それとも挑戦でしょうか。ともあれ、具体的にみていきましょう。
デモや暴動の群衆に巻き込まれる
「ボーン・スプレマシー」にてボーンはデモの群衆でごった返しているドイツのアレキサンダー広場にニッキーを名指しで呼び出します。
「ジェイソン・ボーン」にて賭け拳闘に顔を出したニッキーは、ボーンをギリシャの暴動の人混みの中に呼び出します。
*人混みを利用して落ち合う手法がそっくりです。実はこの直後の電車のトリックまで似通っています。
同乗の女性が間違って暗殺されてしまう
「ボーン・アルティメイタム」の冒頭、インドでのカーチェイス。暗殺者は車で追うのを諦めてライフルで狙う。銃弾はマリーに当たって彼女は死亡してしまいます。
「ジェイソン・ボーン」のギリシャでのバイクと車のカーチェイス。暗殺者は車で追うのを諦めて、ライフルで狙う。銃弾はニッキーに当たって彼女は死亡してしまいます。
*前者は偶然運転を替わっていたのでマリーが犠牲に。後者はバイクの後ろにニッキーが乗っていたのでボーンには銃弾が当たりませんでした。両者とも彼女たちがボーンの身代わりになったのです。
CIAの人間模様
「ボーン・スプレマシー」と「ボーン・アルティメイタム」ではパメラ・ランディが、「ジェイソン・ボーン」ではヘザー・リーが、CIAの作戦室、上司の横で指揮を執り、優れた解決能力を発揮し、やがてボーン殺害に固執する上司を疑うようになり、最後にはボーンに手を差し伸べようとします。
権力を悪用する上司とボーンの理解者である女性という共通項。
ボーンは自分を助けようとする女性たちに、理由を聞きたい。
「ボーン・アルティメイタム」にて、タンジールに向かう前夜のダイナーでボーンがニッキーに言います。
「何故、助けてくれるんだ? / Why are you helping me?」
「ジェイソン・ボーン」にて、ロンドンのビルから落下した後、ヘザーの運転するバンに乗り込んだボーンが言います。
「何故、そんな事(助けるような事)をするんだ? / Why would you do that」
*理由は、ボーンを「信用している、信用したい。あなたが好き」だから。しかし、誰も信用できないジェイソン・ボーン。一生懸命だけど不器用なところも魅力的。
ジェイソン・ボーンには選択肢があるらしい
「ボーン・スプレマシー」冒頭、インドのゴアでのカーチェイス。暗殺者と闘おうとするボーン、それを引きとめようとするマリーとの会話。
ボーン:「他には選択肢はないんだよ / I don't have a choice」
マリー:「いいえ、あなたには選択肢があるのよ / Yes you do」
「ジェイソン・ボーン」ラスト間近、ラスベガスのホテルでデューイを撃ったヘザーが、ボーンをCIAに戻るよう説得する。(しかも、ここでの音楽は一瞬マリーを思い出す旋律です。)
ヘザー:「あなたには選択肢があるのよ / You have a choice
彼女たちにとっては選択肢があるようですが、ジェイソン・ボーンの行動規範にはその選択肢はありません。その世界観はハード・ボイルド。とてもクールです。
臆病な人たち
「ボーン・アルティメイタム」:ロンドン、ウォータールー・ステーション。駅の人混でガーディアン紙の記者が暗殺者に狙われます。ボーンが護ろうとしますが、恐怖に負けて逃げ出し、挙げ句に暗殺されてしまいます。
「ジェイソン・ボーン」:ロンドンのビル街、ボーンの鳴らした偽アラームを聞いて避難のために出てきた沢山の人混みの中に呼び出されたマルコム・スミス。彼も恐怖に負けて逃げ出し、最後は暗殺者に撃たれてしまいます。
群衆の中で自分だけが狙われる恐怖。しかもどこから狙われているかわからない緊張感。立ち向かうことができくなくて、耐えられずに逃げ出す行動は、ジェイソン・ボーンの行動と正反対です。
その他まだまだ
ビルのアラームをならしたり、通りすがりを装って人のポケットにプリペイド式の携帯電話やらGPSを入れたり、相手の話しをハンディ・レコーダーで密かに録っていたり、、、以前と同じようなシーンがまだまだありますので探してみてください。
まとめ:映画「ジェイソン・ボーン」は過去3部作の総集編であり今後のシリーズ化への布石である
「ジェイソン・ボーン」に今迄の革新性や勢いを期待すると少々不完全燃焼になってしまうかもしれません。今作を最初に観た人は前作までの作品に興味を持つかもしれないし、全部観ている人には9年振りの復活の御祝い作であり、同窓会的なノリに加えて、ひょつとしたらシーズン2もあるかもしれないですからね。というアナウンス的な作品なのだと思います。
4作目「ジェイソン・ボーン」は、ボーン・シリーズの過去と未来を背負った作品です。総集編的な内容と、今後新しいシリーズへ向かう序章的な位置付けなのです。次作以降で本格的にシーズン2に突入するのを楽しみにすることといたしましょう。
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