冒頭のシーンはこの映画の踏み絵的な役割があります。
のどかで美しい自然の中で可愛い鹿が一頭。そんな風景を一瞬にして血塗られた惨殺シーンに変えるのは人間、この映画の主人公家族の狩猟です。生命へのリスペクトを込めて、まずは心臓を生のまま食らう。
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