映画「ダンケルク」にヘミングウェイ文学を視る。 / February 27, 2018 by abou el fida

映画「ダンケルク」は、我々に馴染みのあるクリストファー・ノーランらしい映画ではなく、とても文学的で詩的な映画です。そして、その文学的な感触はまさにヘミングウェイなのです、、、

映画『メッセージ』哲学的SFの直系、そして一期一会。詳細レビュー。 / May 19, 2017 by abou el fida

映画「メッセージ」は「2001年宇宙の旅」と「惑星ソラリス」を彷彿させます。「2001年宇宙の旅」の直方体のモノリスと、この映画「メッセージ」の宇宙船は、それらが象徴するものが同じです。人間という種が成長し、進化の次のレベルに達するときの象徴。それは神が立ち会う瞬間であり、、、

ノリが今までとは明らかに異なります。スキップとハイタッチ、根アカで、やんちゃ、しかもセクシー。そんなデッド・プールが巻き起こす残酷な闘いシーンや、ストレートで野方図な性表現、内輪ジョークの連射で、貴方はすっかりデッドプールに心を奪われてしまうかもしれません。

レビューPART2。木と水はこの映画の重要なメタファーです。木は生命。水は運命であり神の意志です。、、、

「いろんな人たちがいろんな形で閉じこめられている」、、、母と子の物語に焦点をあてるべく、犯人オール・ドニックについてはほぼ描かれていません。この映画は犯罪についての映画ではなく、あくまでも母と子の再生の物語なのです。そして、母と子では、それぞれ再生の内容が異なります。、、、

犯罪を犯したのは神父達とそれを黙認した教会ですが、裁かれるべき対象は、盲目的な教会擁護者たち、つまり一般の市民にも及びます。このため映画の結末として、悪の対象の多さが曖昧さとなってぼやけてしまう印象です。最後に正義が明確に勝つ風景がないのです。しかし、だからこそ、、、